2009/05/20

コッコン州(その2)

雄大な自然に囲まれたこのコッコンにも、大きなイスラム教徒村があります。カンボジアのイスラム教部族であるチャム族は、主に漁業を営んでいる民族で、その大部分が川、湖、海周辺で共同体を作って生活していますが、このコッコンも海沿いにある州であるため、多くのチャム族が生活しています。このコッコンにいるチャム族に対し伝道している宣教師はまだ起こされていません。収穫の主が働き人をこのチャム族たちに送って下さるように―私たちの祈りです。

コッコン州

コッコン州へ行くのには3つの大きな橋を渡って行くのですが、この橋がなかった昨年6月までは、フェリーで向こう岸へ渡らなければならず、何とプノンペンから約10時間かかったそうです。橋ができてからは、約4‐5時間でたどり着くことができるようになりました。最初の橋を渡る直前から、カンボジアの他の地方ではあまり見ない、カーダマムと呼ばれる山地の雄大な景色が目に入ってきます。写真の道路標識、実はゾウの標識です。野生のゾウが生息しているそうです。主の被造物の雄大さを目の当たりにすることのできる、とても美しい地域です。

2009/05/19

わたしは…わたしの教会を建てる―キリスト

カンポットから西へ約300㎞走ると到達する、コッコン州に出かけたのですが、タイ国境すぐ近くの、街から20㎞ほど離れた「僻地」と言う言葉がぴったりの村で、なんと3人の娘がいるクリスチャン夫婦に出会いました。ご夫婦ともプノンペンで仕事をしていたそうですが、隣に引っ越してきた中華系クメール人のクリスチャン一家からキリストの話を始めて聞き、お嬢さん二人がそのクリスチャン一家に連れられて教会に行き始めます。ある日奥さんの方が、子どもたちに誘われて教会に出かけ、救われ、ご主人も最終的に教会に行くようになり、2005年にバプテスト教会で洗礼を受けました。
 クリスチャンになってからの生活はバラ色だったわけではなく、その後も貧しい生活が続き、頼りにした人たちからは片っ端から裏切られ、ご主人は日曜日も仕事の休みが取れず礼拝に出なくなり、全てがうまくいかなくなったとき、聖書のアブラハムの話から、主を第一とすること、人は裏切るが、主は決して見捨てられることがない、主に頼る時に、主が導いてくださりその必要の全てをお与えくださることを教えられ、日曜でも家族一緒に礼拝に行くことができるような、ファミリー・ビジネスをできる場所を求め、プノンペンを離れます。そしてたどり着いたのがこのコッコンの国境沿い。一文無しでやってきたのですが、ビーチ沿いに小さな食堂を立てることができ、しかもバプテスト教会が隣村に建ち、そこで日曜日は一家揃って礼拝しているそうです。「人に信頼して生きていた時は、お金にいつも困っていた。でも主に信頼することを学び始めて以来、主が必要の全てをお与え下さっている。今は足りないものは何一つないんです。日曜日には礼拝に一家そろって行くことができ、週の半ばは食堂に足を運んでくる人々にキリストを証しできる。主は本当に素晴らしい!」と、街の食堂と比べると決して上等とは言えないような小さな食堂で、一家そろって喜びに溢れんばかりに証しして下さいました。
 「わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てます。」(マタイ16:18)と主が言われるように、主がこのような地でもご自身の教会を建てておられるのだと、ご夫婦の証しを聞きながら、主のみ名を心から賛美しました。とても励まされた3時間でした。

2009/05/14

収穫の主

カンポット州でも今年最初の田植えが終わり、田んぼが緑で潤っています。日本でも雨に見舞われましたが、カンボジアでも私たちが帰国して以来、大雨が続いています。雨季到来です。今週は国王の誕生日等で一週間の休暇ですが、昨日、今年の収穫度を占う占い祭がプノンペンで盛大に行われたとニュースになっていました。
古から人々はありとあらゆる神に豊作を祈ってきていますが、私たちクリスチャンは、豊作も不作も、収穫はすべて創造主なる神のみ手のうちにあると知っているので、この世の風習に束縛されることなく、安息のうちに農業に携わることができます。伝道も同じです。何と素晴らしい安息でしょう!

収穫は多いが、働き人が少ない。だから、収穫の主に、収穫のために働き手を送ってくださるように祈りなさい。」(マタイ9:37,38)

2009/05/10

母の日

母の日です。カンボジアには母の日がないので、ついつい忘れがちなこの日ですが、ディザイアリング・ゴッド(DesiringGod.org)のブログを読んで、日頃母に払うべき敬意を払ってきていない自分に気づかされ、悔い改めさせられました。「世代が違うから」ではなく、「聖書がそう教えるから」、敬わなければならない、母の生きている間に、親孝行をさせて下さいと、改めて祈らされた母の日でした。以下、「あなたの母親の教えを捨ててるな(Do Not Forsake Your Mother's Teaching)」から抜粋した訳です。私を生んで育ててくれた母に、改めて心から感謝。
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 箴言は、「ダビデの子、イスラエルの王、ソロモンの箴言」で始まる。ソロモンは偉大な王で、偉大な王の息子であった。それは彼が有名で、影響力があり、すべての分野において最高位であったことを意味する。人々は彼の前でひれ伏した。彼が言うことを行った。彼には計り知れない権威と名声があった。
 その彼が、この高い地位で、どのように母親を扱ったのだろうか?あなたは彼の母がバテシェバであったことを思い出すだろう。彼女は父ダビデと、醜い状況―神にとって非常に不快な状況、の下で結婚した。しかし彼女はソロモンの母親であり、1列王記2:19は以下のように言う。「バテシバはアドニヤのため、王のもとへ行った。王は立って迎え、彼女を拝して王座に着き、王母のために座を設けさせたので、彼女は王の右に座した。」それから彼らは会話をした。
 彼は彼女のために立ち上がり、彼女を拝した。母と会話をするため、彼の側に座を設けさせた。彼女は彼の母であった。王でさえ、母が広間に入って来る時には、身をかがめなければならなかったのである。…ソロモンは箴言の一章でこのように書いている、
わが子よ、あなたは父の教訓を聞き、母の教を捨ててはならない。それらは、あなたの頭の麗しい冠となり、あなたの首の飾りとなるからである。」(箴言1:8-9)
年老いた母を軽んじてはならない。」(箴言23:22)
あなたの父母を楽しませ、あなたを産んだ母を喜ばせよ。」(23:25)
 あなたの母親の教えを軽んじてはならない。それらはあなたの頭の麗しい冠、母の頭の喜びの冠となる。

2009/05/07

日本は寒かった…

娘より一か月年上のはとこです。一年ぶりの再会でしたが、その成長の早さに驚かされました。ところで日中最高気温39度の国からやってきた私たちにとって、日本の寒さは身にしみました…特に滞在後半は雨が止まず、気温も15度まで下がりました。たかが15度、されど15度。娘も「寒い!」と口癖のように言っていました。カンボジアの暑さが妙に恋しかった1週間でした…。

2009/05/04

日本一時帰国

教団60周年記念宣教大会のため、日本に一時帰国しました。写真は、訪れた教会で娘と遊んでくれた、りり子ちゃんです。大勢の方々に遊んでもらい、娘も「楽しかった!」と連発していました。日本に行く前は、「ありがとう」という日本語がいまいちうまく言えず、「ヘアリーゲッコー(毛深いやもり)と言っていた娘ですが、日本を出国する頃には、ちゃんと「ありがとう」と言えるようになっていました。遊んでくれたお友達、ありがとう!!