2008/07/30

国民議会議員総選挙(その六)

投票日、カンポット州の教会の近くに設置された投票会場です。会場周辺には複数の軍隊と警察が万が一の時のために待機していました。 結果は人民党が何と91議席を獲得、フン・セン首相の予想を上回る結果に終わりました。議席をほとんど獲得できなかった他党は選挙に不正があったと、人民党に対して大そう不服のようです。
まだまだ国政が安定しているとは言い難いですが、主がカンボジアのクリスチャンたちに福音を伝える自由がある期間を引き延ばして下さっていることは確かです。感謝です。この機会を逃さず、クリスチャンとして福音を大胆に語る者たちを、この国から更に起こされるよう、祈っています。

2008/07/25

国民議会議員総選挙(その五)

新聞で総選挙に関する興味深い記事が載っていました―総選挙に合せて国内外の人権団体も、選挙で不正が行われないように目を光らせていますが、「人民党に投票しないと大変なことになる」と脅されて人民党に投票するよう誓約を立てさせられた人々、あるいは賄賂を渡されて人民党に投票するよう誓約を立てさせられた人々のために、22日、カンボジアの人権団体が儀式を開き、強制的に誓約を立てさせられた人々がその誓約から解放されて投票できるよう、霊が人民党に投票しなかった人々に祟りを下さないようにと祈ったそうです(25日、"Phnom Penh Post"より)。カンボジアの人々は、どこの家にもある祭壇で見られるように、霊の祟りをこの上なく恐れます。 「しかし、わたしはあなたがたに言う。いっさい誓ってはならない。」(マタイ5:34、cf.ヤコブ5:12)のみことばをカンボジアのクリスチャンたちが真剣に受け止め、誘惑に打ち勝つ力を上から与えられるよう、祈っています。

国民議会議員総選挙(その四)

日曜の選挙を控え、選挙運動も過熱しています。カンボジアでは、総選挙の投票はそれぞれの故郷でしなければならず、地方からきた労働者で溢れるプノンペンのほとんどの商業が閉鎖を強いられています。地方はお陰でクメール正月並みの賑やかさです。ここカンポット州も、突然の人口急増に電力が間に合わず、停電を繰り返しています。
選挙がどこのメディアもフン・セン首相率いる人民党が間違いなく勝利、今回は特に、123席ある議席の81席を獲得することを予想している、とフン・セン首相が公言していると新聞に載っていました。毎回何百人と死者を出してきたこの総選挙、今回は既に死亡事件が起こっていますが、驚くほど平穏であると、外国系選挙管理団体は言っているそうです。

2008/07/17

タイ国境にて

タイとの国境近くにある、コッコン市外のイスラム教徒の漁村です。コッコン州に出かけている最中、カンボジアの北、プレヴィヒア州で、タイ軍人が不法で越境したということで、タイ側とカンボジア側で軍を導入、カンボジアで働いているタイ人は国外一斉退去するなど、両国間に緊張が走っていると、ニュースで大騒ぎになっていると聞きました。プレヴィヒア州にある遺跡を、タイのものであるとタイ側が言っているそうですが、5、6年前にもシェムリアップにあるアンコールワット遺跡群をタイのものであると主張した女優の一言に憤慨したカンボジア人たちが、プノンペンのタイ大使館に火をつけたのを記憶しています。タイとの国境近くまで出かけてきましたが、ここではさほど、緊張は走っていないようです。コッコン市では市場でもタイ語が飛び交っていました。

コッコン州

カンボジア南西、カンポット州から約200km離れたところにある、コッコン州に出かける機会が与えられました。カンポットに来てカンボジアの美しさを始めて見たと思ったのですが、コッコンの大自然には息を飲みました。私たち、仙台に一年住んだことがあるのですが、仙台の蔵王の景色を思わせるような、壮大な景色です。つい数週間前に4つの橋が完成、コッコン市までプノンペンから自動車で行けるようになりました。このコッコン州、カンポット州と同じく、イスラム教徒の村が海岸沿いに多く散在しています。福音派の教会がまだ2つしかないそうで、イスラム教徒伝道が手つかずの状態である地域です。

2008/07/13

迷信

カンポット・アッセンブリー教会です。マシューが説教の奉仕をする予定だったのでいつもより早めにやってきた日曜日の朝、普段は2,3人しか集まらない礼拝に、見たことのない顔が大勢ありました。一体何が起こったのだろうと思えば、実は昨夜教会の信徒の叔母さんが脳溢血で亡くなったとのこと。教会員も含め親戚や訪れた人たちは、死人の霊が怖くて死体に決して近寄りません。教会に来られたのを見たことがなかったのですが、クリスチャンであったそうで、「霊が無事に天国に戻れるように祈って下さい」と家族が懇願してきました。カンボジアでは、僧侶の読経によって死人の霊は極楽に戻ることができると信じられています。牧師が祈ることによって霊が無事に天国に行けると信じているクリスチャンも、少なくありません。聖書から、死人の霊は地上でさ迷うのではなく、行く場所が決まっているのだと、牧師や僧侶の祈りによって霊が天国に行ったり地獄に行ったりするのではない、一人一人の命はすべて創造者なる主の権限の下にあるのである、と、何度も繰り返して説明しなければなりません。

2008/07/01

大家さん一家

大家さん夫婦とお嫁さん、大家さんの孫たちです。「キリスト教についてもっと知りたい」と言ってきた大家さん、現在マシューにクメール語の高等語と呼ばれる、聖書で使われている言葉を教えながら、キリスト教について学んでいます。また、「息子二人にも英語を教えてやってくれないか」と言われ、息子さん二人も毎夕マシューと一緒に英語を勉強しています。この一家の救いのため、どうぞ覚えてお祈りください。