2012/05/03

幸いなことよ。罪をおおわれた人は。

マシューのお姉さんと甥っ子一家が、私たちが帰国してきたというので、ルイジアナから遊びに来てくれました。4年ぶりの再会です。エイカース家の長女、メロディー(義母の左隣)は去年一年で孫が2人でき、49歳にしておばあちゃんになりました。孫を溺愛しています。

この義姉のメロディーですが、私たちが結婚して以来この10年間で様々なところを通らされました。夫の不倫発覚、離婚、麻薬中毒、強盗、看護師免許はく奪、拘置所に送られ、兄弟たちと格闘する大喧嘩をし、精神科に入院させられ…義母はいつもメロディーの事で心を痛めていました。子供のころから家族に心を開いたことがなく、お父さんが亡くなった2008年12月にも、お父さんの面倒を見るためと最後をみとるために実家に戻ってきたのですが、兄弟たちとは距離を置いていました。私も個人的に深くは話したことはなかったのですが、自分はエイカース家では「ブラックシープ(外れ者)」なんだと、口癖のように言っていました。

それが今回私たちを訪ねて来てくれて、中毒と元夫と不倫相手に対する憎しみから解放され、すがすがしい顔の義姉を初めてみました。まともに会話ができたのも、今回が初めてでした。義母とマシューと私に少しだけ心を開いて、今自分がどこにいるのかを話してくれました。最近、不倫した夫とその相手を憎み、殺してやろうとも思っていた自分が、普通でなかったことに気づいたと、夫を不倫に追いやった自分も悪かったと、生まれて初めて自分がした数々の悪を思い出すようになったと、罪を犯した人たちに、傷つけた人たちに償いたいと、そのように話してくれました。義母は涙を流しながら、娘の話を静かに聞いていました。

話を聞きながら、私は自分の犯した数々の罪を思い起こしていました。自分がいかに狂気的で、そして悪い人間かを口にする義姉に、自分自身をなぞらえていました。犯した罪だけでなく、自分自身の奥深くに根付く、罪の性質に気づかされた時のことを思い起こしました。回りが悪いんだと思ってすべての問題を周囲のせいにしていたのに、突然、自分が諸悪の根源であると気づかされた時のことを。神のみ前にいかに罪深い人間であるかを見せつけられたショックで、2週間、主のみ前にひれ伏し、大泣きして主の赦しを乞いました。2週間後、私の人生は180度変えられていました。キリストがその十字架上で私のために成してくださったそのみ業を、こんなにも尊く思ったことはそれまで一度もありませんでした。聖書のみことばが、生きて私の心のうちに働くのを初めて見ました。それまでは、「聖書はこう言っているけれど…」と聖書よりも自分の意見を尊重していたのが、「こう言っているこのみことばに、従うようになるよう、主よ、私を助けて下さい」と祈るようになりました。私のためにご自身の御子を遣わしてくださったみ父に、生まれて初めて心から感謝をするようになったのです。それが実は本当の救いだったと気づいたのは、数年後のことですが。

私のうちに素晴らしい奇跡を成してくださった主が、メロディーのうちにも成してくださるよう、祈っています。

幸いなことよ。そのそむきを赦され、罪をおおわれた人は。
幸いなことよ。主が、咎をお認めにならない人、その霊に欺きのない人は。
…私は、自分の罪を、あなたに知らせ、私の咎を隠しませんでした。
私は申しました。『私のそむきの罪を主に告白しよう。』
すると、あなたは私の罪のとがめを赦されました。」-詩篇32:1,2,5

2012/04/26

のけ者

娘が幼稚園に行き始めてちょうど一か月経ちます。毎日喜んで幼稚園に出かけて行く娘ですが、昨日ぽろりと、「遊んでくれる人が誰もいないの」とこぼしました。娘のクラスの子たちはほとんど、保育園時代から一緒にいる子たちで、すでに仲間ができており、娘は「よそ者」なのです。道理で迎えに行くと、いつも一人ですべり台で遊んでいるなと思っていました。子供の頃のけ者にされたこともあり、娘の一人ぼっちの寂しさが分かるゆえ、ついつい感情的になっている私をよそに、マシューが「それがこの罪にまみれた社会だよ。」と娘に言い聞かせています。「イエス様もこの社会からのけ者にされただけじゃなくて、嫌がられ、つばをかけられ、鞭打たれ、殺されたんだよ。でもイエス様は、決していじめっ子にはならなかった。だからユリもいじめっ子になっちゃだめだよ。いじめられっ子の友達にならなきゃだめだよ。」
1ペテロ2:22-23にこのようなみことばがあります。
「キリストは罪を犯したことがなく、その口に何の偽りも見いだされませんでした。ののしられても、ののしり返さず、苦しめられても、おどすことをせず、正しくさばかれる方にお任せになりました。」
それゆえ、「私たちの弱さに同情でき」るお方であると(へブル4:15)。
私たち親は、娘をこの厳しい社会から守ることだけでなく、この厳しい社会、悪しき世の中で、キリスト者として生き光を放つよう、祈りつつ訓練していくことであることを、改めて教えられた一日でした。

2012/04/08

イースター

いとこのカレブとアビゲイルです。イースターに合わせて、伯母たちがイースタードレスを買ってくれました。ここテキサスでは、キリストが復活された日ということはさておき、どこでもイースターを盛大に祝います。ショッピングモールなどでも、子供向けのイベントでエッグハントをやっています。
イースターに合わせて、ジョン・パイパー師の「キリストが死ぬために来られた50の理由("Fifty Reasons Why Jesus Came to Die")」をお勧めします。キリストがなぜ十字架にかかって死ぬ必要があったのか、聖書を掘り下げて50の理由をあげて説明しています。最初の5章しか日本語訳をのせていませんが、一読の価値ある書籍です。個人的に、「イエス様はこんなに多くの事を、十字架の死と復活によって成し遂げてくださったんだ!」と、深く感銘しました。このイースターに、私の身代わりにご自身をささげて下さったキリストのみ名が、教会を通して崇められるよう祈ります。

2012/04/02

リーバイ2歳の誕生日

写真は子供たちと子供たちの伯母のラノーラです。今日息子が2歳の誕生日を迎えました。家族総勢20人が集まって「ハッピーバースデー♪」と歌い始めると、大勢の人に誕生日を祝ってもらったことがないもので、一体何が起こっているのか全く分からず、恐怖におびえて私に飛びついてきました。そのくせ、誕生日会が終わってみんなが去って行ったあと、ろうそくの前で「ハッピーバースデーリーバイ♪」と一人で歌っていました。
カゼ一つひかず、元気に幼稚園に通っているお姉ちゃんをよそに、ここに到着して以来、毎週2,3日は下痢、嘔吐、発熱で寝込んでいる息子です。テキサスのカンボジアのような暑さに順応するのに、少々時間がかかっているようです。

息子をお腹に抱えていた際、切迫早産で2か月入院したのが嘘のようです。今日まで守り、成長させてくださっている主に、心から感謝します。その名の通り、主のみ名を高く掲げる子に成長しますように―私たちの祈りです。

2012/03/23

テキサス到着

私のグリーンカード取得に一年以上かかりましたが、40時間のフライト、待ち時間を乗り越えて(!)、2012年3月21日にマシューの実家テキサスに到着しました。長い道のりの中で、主は落胆したり不平をこぼしたりした私たちの罪をお赦しくださり、数えきれないほど多くの事を教えてくださいました。ここまで来ることができたのは、ひとえに主の憐れみです。主よ、感謝します!