2008/12/30

主は情け深く、あわれみ深く、

主は情け深く、あわれみ深く、怒るのにおそく、恵みに富んでおられます。主はすべてのものにいつくしみ深く、そのあわれみは、造られたすべてのものの上にあります。―詩篇145:8,9

写真は近所のタックチュー川の夕焼けです。
この一年を振り返り、あらためて、主のその深い情けとあわれみを体験することのできた一年であったと、一文でまとめることができます。良きものを受けるにふさわしくないものであるにも関わらず、あらゆる良きもので私たちを満たして下さる主に、心からの感謝をささげます。来る年もさらに深く、主のすばらしさを味わい、見つめ、主に身を避けるものでありたい(詩篇34:8)と、上からの助けを仰ぎます。

皆様もこの一年、主の深い情けと憐れみ、恵みを体験されたことと思います。2008年、カンボジア宣教、世界宣教のためにお祈りくださった皆様の上に、主が更に、主の宣教のために祈り続ける忍耐を、来る年もお与えくださるよう祈ります。主に栄光。よいお年をお迎えください。

2008/12/29

アンドリュー君の突然死

タケオ州で牧会しておられるロター先生の長男、アンドリュー君(3歳)が、27日にオートバイに轢かれて亡くなりました。先生ご夫妻が教会のクリスマス会で外出している最中の出来事でした。つい先日、お父さんお母さんに連れられて私たちの所に遊びに来てくれた時の、娘のブランコにのって喜んでいたあの笑顔が忘れられません。ロター先生ご夫妻とも、告別式で泣き崩れておられました。私たちも何と言って慰めていいか、言葉が見つかりませんでした。いのちの儚さを、先日の義父の召天と合わせて思わされている今日この頃です。

まことの慰め主であられる御霊の深い慰めがご家族にあるよう、教会の兄弟姉妹と共に祈っています。

2008/12/28

クリスマス会

12月を師走とはよく言ったもので、あっという間に過ぎてしまいました。カンポット教会では教会での大きなクリスマス会はせず、今回は伝道目的で、28日に教会の近所の空き地で映画上映会をしました。上映したのは「希望」という、主の創造からキリストのよみがえりまでを描いた映画です。近所の大人から子供まで、約150人が集まりました。この中から教会に導かれる人が起こされますように。

2008/12/15

マシューの父召天

マシューの父、ノーラン・エイカース(享年71歳)が、米国時間今日午前3時15分、主の御許に帰りました。4月に神経膠腫という悪性の脳腫瘍が発見され、末期と診断されてからも、変わらず出会う医療関係者や知人に福音を語り続けていた義父ですが、主のおゆるしで、永遠の癒しを受けました。結婚生活47年、娘3人と息子2人に恵まれ、そして、米国アッセンブリー教団の牧師として46年、主に仕える恵みを与えられました。義父のいるところには笑いが絶えませんでした。しばしの間、会えなくなり寂しくなりますが、永遠という時の中で再会できる日を、家族一同心待ちにしています。

この数か月、お祈りくださった多くの方々に、主が皆様の祈りにこたえて下さったことを、謹んでご報告、御礼申し上げます。

2008/11/29

カンボジア涼気到来

カンポットは今年最初の冷え込みで、今朝の気温25度、巷では人々が一斉にジャケットを着始めました。 カンボジア人は「冬だ!!!」と言いますが…カンボジアの常夏の気候にすっかり慣れてしまった私も、今日は長そでを着ました。

2008/11/27

教団理事会宣教師団代表者合同会議

水曜日、教団の理事会と宣教師団代表者合同の会議が、プノンペンでありました。去年一部の宣教師たちの間で起こった問題が、宣教師団全体に影響を及ぼしているのを憂慮した理事会が、宣教師団に呼びかけ招集したものです。カンボジアの教会を支援するため遣わされてきたはずの宣教師たちが、支援するどころか、教会の悪い見本になっているのが、今の私たちの実情です。理事会が憂慮するほどの宣教師たちの関係は、私たちがみことばに従っていない者たちであることを物語っています。主のみことばの前にへりくだらされます。

昔の人々に、『人を殺してはならない。人を殺す者はさばきを受けなければならない。』と言われたのを、あなたがたは聞いていますしかし、わたしはあなたがたに言います。兄弟に向かって腹を立てる者は、だれでもさばきを受けなければなりません。」マタイ5:22

2008/11/22

諸国民のうちを望み見て

諸国民のうちを望み見て、驚け、そして怪しめ。わたしはあなたがたの日に一つの事をする。人がこの事を知らせても、あなたがたはとうてい信じまい。」―ハバクク1:5

数か月前にはインドのオリッサでクリスチャンに対する激しい迫害が起こったり、米国各地ではクリスチャンたちが同性愛者から迫害を受けるなど、欧米諸国に関わらずクリスチャンに対する迫害は益々拡大しているこの頃ですが、それと同時に膨大な数の人々が日々救われているのは、日本ではあまり耳にしません。迫害レベルでは50カ国中世界第1位に位置づけられているイランでは、イスラム教からキリスト教に改宗した者と改宗させた者が暗殺されているのは日常茶飯事、アッセンブリー教団牧師も既に数人殺害されていますが、実は、政府が汚職で取り入れたサテライトテレビのキリスト教番組を見ている人が、何と人口の70%、聖書訓練の番組を見ている人が40%、という統計が出てきました("Mission Frontiers"9-10月号より)。番組を見て救われたという人が多く、地下教会が急速に成長、政府の取り締まりが追い付かないそうです。事実、カンボジアの隣、タイのバンコクの教団国際教会では、宗教亡命を求めたイラン人が教会の大半を占めているそうで、ファーシ語(イラン語)礼拝を持っているという話を、国際教会牧師から伺ったことがあります。迫害はクリスチャンがキリストの似姿につくりかえられるための主のみ業、宣教師が入っていけないような国で救われる人が起こされるのも主のみ業、主の御名は誉むべきかな!

2008/11/20

生きるのも死ぬのも主のため

写真はマシューの両親です。改めて、義父のため、覚えてお祈りくださっている皆様に心から感謝申し上げます。
義父ですが、衰弱し寝たきりの生活になりました。会話もほとんどできなくなっていますが、義母いわく、「主から与えられたこの道を走りぬきたい」と言っているということでした。死を前にしてそのように思うことができるのは、何と幸いなことだろうと思います。果てしなく自己中心の私たちが、「生きるのも死ぬのも主のため」と言うことができるのは、主のみ業以外何ものでもありません。義母が霊的にも肉体的にも支えられていることに、格別な主の憐れみを見ています。主に栄光をお返しつつ、再度、お祈りくださっている皆様に、このブログをかりて、ご報告申し上げます。

わたしたちは、生きるのも主のために生き、死ぬのも主のために死ぬ。だから、生きるにしていも死ぬにしても、わたしたちは主のものなのである。」―ローマ14:8

2008/11/18

ユリ2歳、主に感謝

今日で娘のユリが2歳になりました。時が経つのは早いものだと、娘の成長を見ながらつくづく思わされます。主が今日まで守ってくださっていることを心から感謝します。出産から今日まで、娘の人生に関わって下さっている方々、お祈り下さっている方々に深く御礼申し上げます。この子が成長して、主に栄光をお返しする人生を歩むよう、更にお祈りに加えてくださいましたら感謝です。

2008/11/14

水祭り

10日から13日まで、カンボジアは水祭りで一斉休暇です。ボートレースで大変な賑わいになるプノンペンを後に、この休暇を利用してキャンプや修養会等を開催する教会も多くあります。カンポットにもいくつかの教会団体がやって来ましたが、今回はそのうちの一つ、学生伝道を目指しているインドネシア人宣教師の、学生たちの修養会に講師の一人として招かれ、マシューが参加しました。まだクリスチャンになって間もない人もいれば、クリスチャンではなけれど参加してきた人たち…テレビや都会の騒々しさを離れ、福音に耳を傾けるいい機会です。主の御霊がそれぞれの内に働いて下さいますように!

2008/11/05

人間をとる漁師

家の裏の田んぼで漁を試みる子供たちです。
様々な経路を通してカンボジアに数か月前に到着した、日本、韓国、中国からのクリスチャンが、先週末、休暇を利用して、私たちを訪ねてカンポットに来て下さいました。それぞれ目指している方向は違いますが、目的はただ一つ、主キリストの福音を世界に出て行って宣べ伝えることです。主がそれぞれに成されているみ業の証しを伺いながら、胸が熱くなりました。「恐れることはない。今からあなたは人間をとる漁師になるのだ。」(ルカ5:10)のペテロに語られた主のみことばから伺うことができるように、主は今日も世界中で「人間をとる漁師」たちを起こされています。罪深い、主のみことばに従うことが不可能な私たちの心を新しくつくり変え、主に仕えたいという思いを起こされるのは、まさしく主のみ業です。日の出る所から没する所まで、国々のうちで主のみ名はあがめられています(マラキ1:11)!

2008/11/03

ペアッカダイさんの証

ヴター師の奥さま、まだ20代後半ですが落ち着いており30代にも見えてしまうペアッカダイさん、素晴らしい証を持っています。ベトナム人の父親とカンボジア人の母親を持っており、ベトナムで生まれ育ったそうですが、10歳の時に父親が他の女性を求めて家族を捨てたそうで、カンボジアのプノンペンに母親と一緒に帰って来ました。12歳の時に生活に困った母親がペアッカダイさんを売春宿に売り払い、その売春宿に行く途中、大きな事故に遭って太ももから下の右足を失いました。母親はペアッカダイさんを捨て蒸発、祖母に育てられたそうですが、祖母の死去後、コンポンソム州のアッセンブリー教団が建設運営している孤児院に預けられ、そこでキリストに出会い、救われます。「この足を失わなかったら今頃私は売春婦をしていた。主の憐みで、私は永遠の命を与えられ、素晴らしい夫まで与えられた。主がこれを成して下さったのです。」と涙を流して誰にでも証します。主の成されるみ業はその時にかなって美しい、みことばがペアッカダイさんの証を聞きながら、頭の中で呼応していました。主のみ名を賛美します。

働き人

先月コンポンソム州の孤児たち22人を引き連れてカンポットに引越してきた、ヴター師とその家族です。このヴター師、元々カンポット州出身で、まだ救われていない両親や兄弟姉妹に福音を伝えたいと、コンポンソム州の孤児院を後に、孤児たち全員を引き連れてこのカンポット州にやってきました。アッセンブリー教団教会で救われ、現在通信講座をとりながら牧師になる資格を取得中です。カンポットに重荷のある働き人を送って下さるよう主に祈ってきた私たちですが、主がその祈りに答えてくださったことをこのご夫妻を通して実感しています。ヴター師は中華系クメール人、奥さまのペアッカダイはイスラム教徒と結婚した家族がこのカンポット州にいるとのこと、二人とも中国人、イスラム教徒伝道にも重荷があります。カンポットの全土に福音がこの一家を通して伝わりますように!

2008/10/26

目をあげて畑を見なさい

カンポットの稲が色づき始めました。広大な水田を眺めながら、
あなたがたは、刈り入れ時が来るまでにはまだ四か月あると言っているではないか。しかし、わたしはあなた方に言う。目をあげて畑を見なさい。はや色づいて刈入れを待っている。」(ヨハネ4:36)
のみことばを思い出しました。昨日タケオ州の牧師夫妻が、洗礼式の帰りに、受洗した20人の若者たちを連れて私たちを訪問してくださったのですが、実はその牧師夫妻、去年からカンポット州の北部で伝道を始めたとのこと、既に4つの群れができており、今回受洗した若者たちもそのうちの1つだというのです。「私は何もしないのですが、若者たちが友人をどんどん連れてくるんですよ。あっという間に群れができてしまいました。」と牧師が笑いながら話してくださいました。まさに、畑は「はや色づいて刈入れを待っている」です。主の成されるそのみ業に感動、あらためてそのみ名を賛美しました。

2008/10/16

タイ国境にて衝突―プレヴィヒア遺跡をめぐって

カンボジアの北、プレヴィヒア州のタイとの国境でタイ軍とカンボジア軍が約一時間衝突、カンボジア兵2人死亡、数人が負傷したとニュースがありました。つい数か月前ユネスコの世界遺産に登録されたプレヴィヒアの遺跡をめぐって、「タイのものである」と怒った政府が7月にプレヴィヒアの遺跡近辺に軍を送ったのが発端で、以来両国間に緊張が走っています。遺跡がユネスコ遺産に登録されるのを見過ごしたタイの前首相は、その後すぐ首相を解任されたほどでした。5年前にも「アンコールワットはタイのものである」とタイ人の女優が言ったということで、激怒したカンボジアの市民がタイ大使館に放火、カンボジア政府がその後タイ大使館を日本大使館と隣接して建て直したのもまだ記憶に新しいのですが、今回はもっと深刻なことが起こりそうな勢いです。タイ大使館は閉鎖、カンボジア国内に滞在しているタイ人たちも国外退去するようにと言われているそうで、国内にタイ人のクリスチャンの友人がいる私たちも心配しています。どうぞ、両国間の紛争にいたらないように、カンボジア国内のタイ人と、タイに出稼ぎに出ているカンボジア人が守られるように、覚えてお祈りください。

2008/10/06

ユリ20か月

娘のユリ、現在20か月です。隣の大家さんの1歳のお孫さんや、自分とほとんど変わらない大きさの子供の世話をするのが大好きです。主に守られて成長しています、皆様のお祈りを心から感謝します。
最近プノンペンに、バンコクの病院と提携した立派な総合病院ができ、私たちも最初は他の宣教師たちと同様、「見かけは良くても…」と半信半疑だったのですが、予防接種の関係で出かけて見たら、何と小児科医が日本の医学大学で学位を取った、日本人と全く変わらない日本語を話す台湾人でした。沖縄にも住んでいたことがあるそうで、生まれも育ちも沖縄の私ですので、話が盛り上がってしまいました。素晴らしい病院を与えてくださった主に感謝、この小児科医に福音を語る機会が与えられるよう祈っています。

2008/09/30

クメール語訳マンガ“善と悪”

バプテストの兄弟姉妹が手がけたマンガ、“善と悪("Good and Evil")”のクメール語訳がつい数日前出版されました。この漫画、ただのマンガではありません。創造主が歴史の中でどのように人間の罪に対応されるか、そしてキリストがその罪対処の最高峰であること、キリスト以外に救いはないことを聖書の出来事を通して分かりやすく描いたマンガです。クメール語訳のキリスト教書が少なく、しかもいい本となるとほとんどないと言っても過言ではないこのカンボジアで、聖書に沿った、キリスト中心、宣教目的のマンガが出版されるとは夢にも思っていませんでした。早速大家さんのお孫さんたちや、近所の若い人たちに配ったら、マンガが大好きな若い人たち、とても喜んで読み始めました。読む人々の心に主が働いて下さるよう祈っています。

2008/09/29

プチュンバン(盆)

写真左はプノンペンポストから拝借したもので、寺で先祖の霊に捧げものを捧げているところです。15日からプチュンバン、日本でいうところの「お盆」が始まりました。先祖に捧げる贈り物を抱えて、それぞれの故郷に帰省する帰省ラッシュは、公休日の28-30日が最高になります。クリスチャンにとっては、信仰の試される時期です。昨日の礼拝後も、教会員たちが、儀式に参加しないことで受ける様々な迫害を話してくれました。しかし聖書は、「いったい、キリスト・イエスにあって信心深く生きようとする者は、みな、迫害を受ける。」(IIテモテ3:12)と教えます。私たちが「神に召されていだいている望みがどんなものであるか」、私たちが「つぐべき神の国がいかに栄光に富んだものであるか」を、主がカンボジアのクリスチャンたちの「心の目を明らかにして下さ」り見せてくださるように(エペソ1:18)、そしてかん難を乗り越える力を与えて下さるように、と祈っています。

2008/09/22

さめていても眠っていても

カンポット教会の礼拝風景です。小さな群れですが、この教会が主に救われたその喜びで溢れかえり、周囲に福音を語らずにはいられない群れになるように、私たち一人一人の日々の歩みを通して、キリストが栄光をお受けになるように、というのが私たちの祈りであり、目標であります。

キリストがわたしたちのために死なれたのは、さめていても眠っていても、わたしたちが主と共に生きるためである。」-Iテサロニケ5:10

2008/09/15

恵みの雨

カンポットは今日も雨、先月開始した今年二回目の田植えもほとんどの田んぼで終了、恵みの雨で水田が潤っています。プノンペンと違い降雨量が非常に多いこのカンポット州では、サテライトのインターネットの接続が非常に悪いことが、雨季に入って判明しました。「インターネットが…」とついつい愚痴をこぼしそうになってしまう私ですが、この雨が見事な収穫をカンポットの地にもたらすことを忘れてはいけません―雨は主が与えて下さるものです。

主はその宝の蔵である天をあなたのために開いて、雨を季節にしたがってあなたの地に降らせ、…」(申命記28:12)

2008/09/11

英会話レッスン

ブログのアップデート、長く怠ってしまいました。 大家さんの息子さん二人との英会話レッスン、毎夕続いています。最近気づいたのですが、こんな田舎のカンポットでも英会話を学びたいという人は以外に多いのです。この田舎で何に英会話を使うのだと、私たちのような外国人はついつい思ってしまうものですが、大家さんの息子さんたちも、毎夕やる気満々です。この二人に福音を語るのが、勿論私たちのゴールです。主が憐れんで下さり、大家さん一家を救って下さるよう、ひたすら祈っています。

2008/07/30

国民議会議員総選挙(その六)

投票日、カンポット州の教会の近くに設置された投票会場です。会場周辺には複数の軍隊と警察が万が一の時のために待機していました。 結果は人民党が何と91議席を獲得、フン・セン首相の予想を上回る結果に終わりました。議席をほとんど獲得できなかった他党は選挙に不正があったと、人民党に対して大そう不服のようです。
まだまだ国政が安定しているとは言い難いですが、主がカンボジアのクリスチャンたちに福音を伝える自由がある期間を引き延ばして下さっていることは確かです。感謝です。この機会を逃さず、クリスチャンとして福音を大胆に語る者たちを、この国から更に起こされるよう、祈っています。

2008/07/25

国民議会議員総選挙(その五)

新聞で総選挙に関する興味深い記事が載っていました―総選挙に合せて国内外の人権団体も、選挙で不正が行われないように目を光らせていますが、「人民党に投票しないと大変なことになる」と脅されて人民党に投票するよう誓約を立てさせられた人々、あるいは賄賂を渡されて人民党に投票するよう誓約を立てさせられた人々のために、22日、カンボジアの人権団体が儀式を開き、強制的に誓約を立てさせられた人々がその誓約から解放されて投票できるよう、霊が人民党に投票しなかった人々に祟りを下さないようにと祈ったそうです(25日、"Phnom Penh Post"より)。カンボジアの人々は、どこの家にもある祭壇で見られるように、霊の祟りをこの上なく恐れます。 「しかし、わたしはあなたがたに言う。いっさい誓ってはならない。」(マタイ5:34、cf.ヤコブ5:12)のみことばをカンボジアのクリスチャンたちが真剣に受け止め、誘惑に打ち勝つ力を上から与えられるよう、祈っています。

国民議会議員総選挙(その四)

日曜の選挙を控え、選挙運動も過熱しています。カンボジアでは、総選挙の投票はそれぞれの故郷でしなければならず、地方からきた労働者で溢れるプノンペンのほとんどの商業が閉鎖を強いられています。地方はお陰でクメール正月並みの賑やかさです。ここカンポット州も、突然の人口急増に電力が間に合わず、停電を繰り返しています。
選挙がどこのメディアもフン・セン首相率いる人民党が間違いなく勝利、今回は特に、123席ある議席の81席を獲得することを予想している、とフン・セン首相が公言していると新聞に載っていました。毎回何百人と死者を出してきたこの総選挙、今回は既に死亡事件が起こっていますが、驚くほど平穏であると、外国系選挙管理団体は言っているそうです。

2008/07/17

タイ国境にて

タイとの国境近くにある、コッコン市外のイスラム教徒の漁村です。コッコン州に出かけている最中、カンボジアの北、プレヴィヒア州で、タイ軍人が不法で越境したということで、タイ側とカンボジア側で軍を導入、カンボジアで働いているタイ人は国外一斉退去するなど、両国間に緊張が走っていると、ニュースで大騒ぎになっていると聞きました。プレヴィヒア州にある遺跡を、タイのものであるとタイ側が言っているそうですが、5、6年前にもシェムリアップにあるアンコールワット遺跡群をタイのものであると主張した女優の一言に憤慨したカンボジア人たちが、プノンペンのタイ大使館に火をつけたのを記憶しています。タイとの国境近くまで出かけてきましたが、ここではさほど、緊張は走っていないようです。コッコン市では市場でもタイ語が飛び交っていました。

コッコン州

カンボジア南西、カンポット州から約200km離れたところにある、コッコン州に出かける機会が与えられました。カンポットに来てカンボジアの美しさを始めて見たと思ったのですが、コッコンの大自然には息を飲みました。私たち、仙台に一年住んだことがあるのですが、仙台の蔵王の景色を思わせるような、壮大な景色です。つい数週間前に4つの橋が完成、コッコン市までプノンペンから自動車で行けるようになりました。このコッコン州、カンポット州と同じく、イスラム教徒の村が海岸沿いに多く散在しています。福音派の教会がまだ2つしかないそうで、イスラム教徒伝道が手つかずの状態である地域です。

2008/07/13

迷信

カンポット・アッセンブリー教会です。マシューが説教の奉仕をする予定だったのでいつもより早めにやってきた日曜日の朝、普段は2,3人しか集まらない礼拝に、見たことのない顔が大勢ありました。一体何が起こったのだろうと思えば、実は昨夜教会の信徒の叔母さんが脳溢血で亡くなったとのこと。教会員も含め親戚や訪れた人たちは、死人の霊が怖くて死体に決して近寄りません。教会に来られたのを見たことがなかったのですが、クリスチャンであったそうで、「霊が無事に天国に戻れるように祈って下さい」と家族が懇願してきました。カンボジアでは、僧侶の読経によって死人の霊は極楽に戻ることができると信じられています。牧師が祈ることによって霊が無事に天国に行けると信じているクリスチャンも、少なくありません。聖書から、死人の霊は地上でさ迷うのではなく、行く場所が決まっているのだと、牧師や僧侶の祈りによって霊が天国に行ったり地獄に行ったりするのではない、一人一人の命はすべて創造者なる主の権限の下にあるのである、と、何度も繰り返して説明しなければなりません。

2008/07/01

大家さん一家

大家さん夫婦とお嫁さん、大家さんの孫たちです。「キリスト教についてもっと知りたい」と言ってきた大家さん、現在マシューにクメール語の高等語と呼ばれる、聖書で使われている言葉を教えながら、キリスト教について学んでいます。また、「息子二人にも英語を教えてやってくれないか」と言われ、息子さん二人も毎夕マシューと一緒に英語を勉強しています。この一家の救いのため、どうぞ覚えてお祈りください。

2008/06/27

国民議会議員総選挙(その三)

見出しとは関係ありませんが、 カンポット州の絶景です。
カンボジアでは1997年に総選挙があった際、首相候補者のフン・セン氏、ラナリット殿下が同票数獲得したため、二人の首相の連立政権にせざるを得ない結果になり、不服に思ったフン・セン氏が軍隊を率いて武力で反発、プノンペンが戦場のようになった歴史があります。

このフン・セン首相、あまりいい噂は聞きませんが、この人が首相であるがために、キリスト教団体はその活動を大目に見てもらっている事実もあります。主の憐みです。すべての支配、権威、権力、権勢の上におられる主キリスト(エペソ1:21)がカンボジアを憐れんでくださり、ダニエル書のネブカデネザル王のように、創造主を畏れるリーダーを与えて下さるように、と、私たちクリスチャンは祈っています。

国民議会議員総選挙(その二)

カンポット州で選挙運動を繰り広げる人民党のトラックです。聞いた話では、このトラックに乗っている人たち、別に候補者を応援している人たちではなく、ただ雇われて乗っているのだとか…。
米国でも大統領選挙に向けて現在大々的に選挙活動が繰り広げられていますが、時々カンボジア人たちと話していて耳にするのが、「アメリカでは選挙で人が殺されることないよね、不思議だねー」です。カンボジアでは、これまでの選挙で候補者が対抗者に殺害されることがあったそうです。つい数日前もこのカンポット州で、フンシペック党の候補者が対抗党の候補者の車にひき逃げされそうになったと、新聞で話題になっていました…ところ変われば、です。

国民議会議員総選挙(その一)

7月27日に行われる予定の国民議会議員総選挙に向けて、カンボジア全土で選挙運動が開始しました。荷台に何十人も乗せたトラックが十数台も行列を作って、都心、地方に関わらず走行していますが、特にプノンペンでは更なる交通渋滞を引き起こしています。この青色の旗を抱えるのが、現フン・セン首相率いる人民党です。強い社会主義を唱える対抗党、ソム・リャンシー党の党首、ソム・リャンシー氏が、知識階層と若者に大変人気がありますが、カンボジア人の大部分が、軍指揮官でもあるフン・セン首相がまた首相に選ばれるだろうと予想しています。

2008/06/18

甥来訪

マシューの甥のジョシュアとサムが、夏休みを利用してカンボジアに来訪しました。二人とも医科大学の学生です。ジョシュア(左)は麻薬などあらゆる罪に溺れていたところ、空軍で4年間働いていた時キリストに救われ、人生が180度転換、主に従うもの、主を畏れるものにつくりかえられました。ジョシュアを見ながら、主が成されているみ業に、賛美せずにいられませんでした。サムの救いのためにも、主に希望をおいて引き続き祈っていきます。

2008/06/12

栄光の望み

孫を抱く義父です―多くの方々にお祈りいただいています。共に重荷を負って下さる兄弟姉妹を与えてくださっている主に、心から感謝します。義父ですが、放射線と化学治療(抗がん剤投与)の両方で治療していく予定だったのが、諸事情で放射線治療しかできないことになりました。癌の進行がとても速く、進行を遅らせる治療はするが、1-4段階の最悪の4段階目だと、末期だと診断され、余命長くないだろうと言われています。医療には限界がありますが、私たちの主に限界はありません。希望の無いように見えるところで希望となってくださる主に、心から感謝します。私たちの主は「栄光の望み」であられます(コロサイ1:27)


2008/05/28

キリストはすべてのすべて

パッションフルーツの花です。大家さんの趣味で、家の庭にはマンゴ、バナナ、パパイヤ、グァヴァ、パッションフルーツ等の木が植えられて季節には見事な実を実らせます。先日初めて知ったのですが、このパッションフルーツという名は、花の中央のおしべが十字架の形をしているところに由来するそうで、パッション(キリストの受難)フルーツとなったとか。主の完成された救いのみ業の上に立たされていることを、感謝せずにはいられない毎日です。私たちクリスチャンにとってキリストはすべてのすべて(コロ3:11)、キリストを持っている私たちはすべてを所有しているものであります。
義父のために祈っていると多くの方々からメールで励ましをいただいています。祈り人を起こして下さる主に感謝します。

2008/05/25

マシューの父

父と息子です。10月にカンボジアに出かけるのを楽しみにしていた義父ですが、先月突然視野を失くし、検査の結果、原因が神経膠腫という悪性の脳腫瘍であることが判明しました。放射線と抗がん剤の治療を受けることになります。進行の早い癌だそうですが、主の癒しを信じて祈っています。このブログを見て下さっている方々、どうぞ覚えてお祈りください。

わたしは主であって、あなたをいやすものである。」-出エジプト15:26

2008/05/23

雑技団

中国雑技団に負けずとも劣らない、一台のオートバイの後部座席に籠を二つ付け、運転手を含めて5人の乗客を運ぶこのバイクタクシー。運転手、乗客共々、バランス感覚の優れた人たちだと感心させられます。田舎ならでは、の風景です。

2008/05/18

ユリ1歳半

娘のユリ、早いもので、今日1歳半になりました。最近はお手伝いをしたがるようになり、洗濯を取り込んだり、茶碗拭きをしたり、床の掃き掃除をしたり…ママの真似がとても上手です。今日まで守られていることは主の憐み以外の何ものでもありません、皆様のお祈りを感謝します。

2008/05/10

結婚式(その2)

披露宴で新郎新婦が入場するところですが、出席者がそれぞれ、花火を手に持っているのが見えますでしょうか。最近プノンペンの結婚式で花火を使うのが流行っているのですが、カンボジアの人たち、花火の恐ろしさを知りません…。今回もこの新郎新婦がヘリウムの入った風船を手に持って入場しているところに、出席者たちが火のついた花火を掲げ、風船にあたって「バンっ!!!」-大きな火が上がりました。新郎新婦は無事だったのですが、近くにいた60歳代の教会の姉妹が火傷をおってしまいました。せっかくの披露宴が…と思いきや、負傷者が出ても披露宴は続行します。とにかく、ソティー先生、ラタナック、結婚おめでとう!

結婚式

私たちも親しくしている、プノンペンのアッセンブリー教団教会、ポンルーターンスーのソティー牧師と、宣教師団事務所のスタッフの一人、ラタナックさんの結婚式がありました。この結婚式に至るまでの3年間、大変な迫害を両親から受けてきました。二人とも家族で唯一のクリスチャンであるがゆえに、両方の両親が結婚を反対したり、結婚式を仏式で挙げなければ許さないと脅迫されたり、$3,000用意しないと娘を嫁に嫁がせないと言われたり…3年間、二人で共に主に祈り続け、主が問題を一つ一つ解決して下さっているのを見ながら、改めて、「待つこと」の大切さを教えられたものでした。先走って結婚し、すぐに離婚してしまう、カンボジアのクリスチャンたちの証になったと思います。この結婚の契約を主が守って下さるように、そして、二人を通して二人の両親が救われますように、と改めて祝いの席で祈らされました。

2008/05/03

カンポット州の降雨量

庭の水がめも雨季に入って満杯です。地方ではこのように大きな水がめに雨水を溜めて、生活水として使います。カンポットは降雨量が多いと、引越しする前に聞いていたのですが、本当でした。プノンペンでは雨季と言っても一日に一度、スコールのような雨が30分~一時間ほど降るだけだったのですが、ここカンポットの雨季は、日本の梅雨のように、一日中じめじめしています。
雨季に入って、私たちの借家のあちらこちらが雨漏りすることが分りました。大雨が降ると台所は洪水になります。「大家さん、この家、雨漏りしますよ!」と慌てて大家さんに言ったら、「あー、家もするよ。大丈夫。」との返事。「そうじゃなくて、修理…。」と言いたいところでしたが…私たちはこのカンポットののんびりしたところが大好きです。

2008/04/30

雨季

5月、カンボジアは雨季に入りました。日中最高気温38度が続いていた猛暑でしたが、雨季に入り、急にぐっと下がりました。主の恵みの雨に改めて感謝しています。近所では田植えが始まりました。全て手作業のこの田植え、重労働です。

2008/04/27

交通事故

宣教師団定例会を終えてプノンペンから帰る途中、カンポット州に近い小さな村で何とカンボジアに来て初めて、交通事故に遭ってしまいました。前にいた車を追越そうと、ロモアッ(バイクの後ろに大きな荷台を付けた乗合いタクシーのようなもの)が、私たちの走っている側に向かって来て“ゴツンっ!!!”…かなりの衝撃でした。運転手は必死で「すまん、すまん」と手を合わせて謝ってきたのですが、この車、私たちのではなく、現在巡回で帰国中の宣教師のものです…。村中の人々が集まって来ました。でもこういう時こそ私たちの寛容が試される時です。運転手に「ぶつかった相手がクリスチャンで良かったね」と笑って言うことができるのも、主が私たちの内におられるから、の故です。ロモアッには恐らく運転手の家族だと思いますが、新生児とお母さんが、ぶつかった角の辺りに座っていたのですが、無傷でした。私たちも大丈夫でした。不幸中の幸い、主の守りを心から感謝します。

2008/04/26

AG宣教師団定例会

教団宣教師団の会議がプノンペンでありました。最近、カンボジア教会の見本になるべき宣教師たちの間に亀裂が入っています。とても残念です。宣教師たち一人一人が主のみ前にへりくだるよう、そして主が私たちを赦してくださったように、お互いに赦し愛しあえるようどうぞ覚えてお祈りください。

2008/04/20

この村に福音を

村の子供たちです。「この村にキリストの福音が伝わるように」、私たちの切なる祈りです。この若い世代の中から救われ、迫害をも恐れずキリストに熱心に従うものが起こされると、主がそれを成してくださると信じています。

この御国の福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての国民にあかしされ、それから終わりの日がきます。」-マタイ24:14

イスラム教結婚式(その3)

女性は女性同士、男性は男性同士で、このように結婚式の祝いの席でも分かれます。「キリスト教の外国人が村にやってきた」 という噂を聞いて、5人の妻を持つという、64歳のイスラム教指導者がやってきました。いかにイスラム教が正しいか、キリスト教が間違っているか、息も切れんばかりに語っていましたが、結婚式に招待してくださった村長が止めに入りました。少し緊張が走りました。

イスラム教結婚式(その2)

イスラム教徒の村を訪ねる際に、最も気をつかうのが、服装です。カンボジアの中でも地域によって、あるいはモスク(イスラム教寺院)の近辺とそうでないところとでも、戒律主義の度合いに差がありますが、一般的にイスラム教徒は戒律主義で、外国人であろうと容赦しません。私も一度、イスラム教徒の村を訪ねていて、服装で注意を受けたことがあります。日中最高気温40度まで上がるこの一番暑い時期でも、長袖、長スカート、頭の被り物は基本です。
ただ、キリスト者として、どこまで彼らの仕来りに従い、どこからは従わないか、悩まされるところです。

イスラム教結婚式(その1)

隣の村のイスラム教徒の結婚式に招待され、行って来ました。初めて出席するイスラム教結婚式です。花嫁は普通の様式のウェディングドレスに被り物を被り、その上にティアラを飾っていました。花嫁が人前に出るのは結婚式の最終日です。でも、家の外からは出られず、私たちが食事をしている最中、ずっと家の窓から私たちを見つめていました。

2008/04/18

ユリ17ヶ月

パパの大きな重い靴を履いて歩こうとする娘のユリです。クメール正月休暇真っ只中の今日、17ヶ月になりました。この暑さやあせもも何のその、元気一杯過ごしています。最近は日本語、英語、クメール語の単語を幾つか、はっきり言えるようになりました。成長の早さに驚かされています。主に守られて今日まで来られていることを感謝せずにはいられません。皆様のお祈りを心から感謝します。

2008/04/15

大家さんにも福音を

「すまん、遅くなった!」クメール正月で休暇だと思いのんびり迎えた朝、前触れもなくクメール語のレッスンをマシューに施す大家さんです。ここに引越してきて、同じ敷地内にいる大家さんと是非関係を深めたいと、初めてお会いしたときに英語を教えて欲しいと言っていた大家さんに、「英語を教えてあげる代わりに、クメール語を教えて欲しい」とマシューが打診しました。大家さん、大変喜んで、毎回張り切ってレッスンに臨みます。71歳で7人のお子さんを持つ、ポルポト戦争時代の厳しい時代を通ってきた大家さん、勉強するのが大好きです。思いやりのある大家さん、この一家に私たちの日常生活を通して福音が伝えられるように、祈っています。

2008/04/10

主の御業

近所の丘から撮影したカンポット州の景色です。主の素晴しい創造のみ業を、このカンポット州でも垣間見ることができます。この写真を撮影した今日、カンポット・アッセンブリー教会の牧師が、諸事情で、牧師職から退き、別の仕事で隣の州に引越ししました。カンポット州に引越ししてきてこの数ヶ月の間に、様々な変化が私たちの周辺で起こっています。すべて主の成されているみ業だと信じます。

2008/04/07

野生の王国

カンポットに来て悩まされているのが、このねずみです。私たち3人に加え、鶏、あひる、ターキー、犬、猫、とかげ、蛇に紛れて、なんとねずみまで、この家の住民です。この数週間で4匹、ネズミ捕りに引っかかりました。大家さんいわく、「ここには何百ってネズミが住んでいるよ~」・・・