迫害

日本では耳にすることがほとんどない、世界で迫害されている兄弟姉妹の最新ニュースを紹介


2011/2/24
国:アフガニスタン

昨年夏に背教の罪で捕らえられ、大変な肉体的拷問を受け続けており、数日中に絞首刑にされるかも知れないという噂が立っている、元イスラム教徒のサイド・ムサ氏の件で、欧米の人権団体からアフガニスタン政府に圧力がかかっているそうです(Fox News今日の記事より)。

6人の子供たちの父親であるムサ氏は8年前にキリスト教に改宗、自分と同じ地雷で足を失った人たちの援助をする仕事を赤十字でしていましたが、イスラム教から救われた人たちの洗礼式の映像に映っていたのをきっかけに、背教の罪で捕らえられ、以来イスラム教に立ち変えるよう、耳を疑うような様々な肉体的拷問を受け続けているとのことです。にも関わらず、「イスラム教に戻るくらいなら、キリストと共にいられる死を選ぶ」と、手紙で家族に伝えているとのこと、兄弟の姿に主の、人知を超える深い助けと憐れみのみ手を見ることができます。

ムサ氏の姿を通してキリストが高く掲げられ、同じ苦しみを受けているアフガニスタンの兄弟姉妹らとムサ氏の家族の上に主の慰めと平安があるように、そしてみこころならばムサ氏が解放されて家族共にいられるよう、また解放後も過激派によって殺されず守られるよう、世界の兄弟姉妹らと共に祈ります。


2011/2/26
国:アフガニスタン

<サイド・ムサ氏の新情報>
24日のクリスチャニティ・トゥデイ(Christianity Today)によると、カブールの在アフガニスタン米国大使館は、サイド・ムサ氏が21日にカブールの刑務所から解放され、無事に国外を出国したことを確認したということでした。

他宗教に改宗することは死刑の罪に値するイスラム教国では、ムサ氏のようにキリスト教に改宗したため迫害され、殺害されるクリスチャンが毎日のように後を経ちませんが、今回のムサ氏の件は、イギリスのロンドン・タイムスやアメリカのウォールストリート・ジャーナル、CNNなど有名メディアの目に留まりました。昨年上旬、ムサ氏を含めた複数のアフガニスタン人が、救われて洗礼を受ける姿が、アフガニスタンの一般のメディアで放映され、それがきっかけで逮捕されたムサ氏ですが、その後カメラの前でキリストにある信仰を否定するよう強いられ、後に主を否定したことを大変後悔したムサ氏は、アメリカの教会とオバマ大統領宛てに、「自分は主イエスを否定した罪深い人間だけれども、この拷問を受け続けている状態から解放されるよう、助けて下さい」という内容の手紙を、片言の英語で書きます。氏が他人に伝道したことがなく、しかも障害者であったということもあり、その手紙がメディアの目に留まり、欧米のメディアで大きく取り上げられました。

主が私たちの祈りに答えてくださり、ムサ氏を刑務所から解放してくださったことを心から感謝、氏とその家族の逃亡生活が守られるよう、またアフガニスタンやイスラム教諸国にいるクリスチャンの兄弟姉妹のため、引き続き覚えて祈っていきたいです。